第1期SDGsフォーラムを開催しました!!
「SDGsの企業活動への実装」を進めるため、小会では全3回にわたる「第1期SDGsフォーラム」を開催しました。
当フォーラムには、15社が参加し、2019年9月に開催したプレフォーラムでの成果を踏まえながら、
SDGsと経営の融合に向けて必要となる考え方やステップ、取り組み方法を学びました。
また、フォーラムでは個社ワーク・グループワークも実施し、
参加各社での展開につなげるべく実際的な検討と実践にも取り組みました。
●第1回開催報告
・日 時:2019年11月12日 (火) 13:00~17:00
・場 所:TKPガーデンシティPREMIUM神保町
・テーマ:事業への影響の把握と指標選択(ESG投資を意識して)
2019年11月12日に開催された第1回フォーラムは、株式会社創コンサルティング 代表取締役 海野みづえ氏の講演とグループワークを開催しました。
海野みづえ氏の講演では、「事業への影響の把握と指標選択」をテーマにお話しいただきました。講演では、ESG投資の視点も交えて、なぜ今SDGsが注目されているのかという話を切り口に、サステナビリティを意識した経営「サステナビリティ経営2.0」が提唱されました。
サステナビリティ経営2.0とは、「あらゆる事業活動に、サステナビリティ要素の機会とリスクの両面を組み込んだ経営のイノベーション」であり、これはサステナビリティ要素を事業のCSRの位置づけで行うのではなく、サステナビリティ要素を経営の中核に据えることが重要であることを意味しています。また、こうした取組の成果を投資家含めたステークホルダーに説明していくことが重要になるとのことでした。
グループワークでは、講演を踏まえ、自社の将来の方向性を検討し、その際に重要なサステナビリティ課題を分析して事業展開につなげていく演習を行いました。
各社の作業のあとは、グループ内での共有、また代表者による全体への共有も行われました。他社がどのように自社事業とサステナビリティ要素を絡めていくかを知ることは、自社の取組をブラッシュアップしていくために有益な情報です。
こうした情報共有を含め、有意義なグループワークとなりました。
●第2回開催報告
・日 時:2019年12月 2日 (月) 13:00~17:00
・場 所:TKP神保町出版クラブホール4階
・テーマ:2030年の未来予測に基づく経営・事業環境の分析
第2回フォーラムは、株式会社 日本能率協会総合研究所 コンサルティングサービス部長 菊池 健司を講師としてプログラムを開催しました。
講師からはまず、未来予測のヒントとなる現在の成長ビジネスや大手企業における組織改編等の今後10年を見据えて把握すべきビジネストレンドが紹介されました。
また、未来予測に主眼を置いたビジネス情報収集手法として、情報収集のセオリー・情報収集に役立つ情報源・情報収集における注意点・成功企業が行う情報収集に共通するポイントなど、具体的なレクチャーが行われました。
さらに、政府刊行物や業界団体発表、世界的企業の最新リリースなどをもとに、現在世の中で実際に予測されている未来像や、未来予測を行ううえでの着眼点・考え方が示されました。
グループワークでは、2030年の未来予測に基づく各社の経営・事業環境分析を行うトレーニングとして、実際の日本政府ビジョンを題材にビジネスヒントを読み解く演習を行いました。
こうしたレクチャーやグループワークを通じ、参加各社のSDGsを組み込んだ事業展開における2030年目標やKPI設定について、より具体的に検討することができるようになりました。
●第3回開催報告
・日 時:2020年 2月21日 (金) 13:00~17:00
・場 所:TKP神保町出版クラブホール3階
・テーマ:SDGsと経営の融合
第3回フォーラムは、参加各社のSDGsと経営の融合を目指してフォーラムを通した成果のまとめを行いました。プログラムとしては、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 教授 蟹江憲史氏の特別講演を開催するとともに、グループワークとアドバイザリーボードによるフィードバックを行いました。
蟹江憲史氏の講演では、「SDGsの最新動向」をテーマにお話しいただきました。講演では、直近の世界会議での議論や世界のSDGsの取組状況、日本国内におけるSDGsに関する枠組みや企業による活動の状況などが紹介されました。
2030年に向けて、今後はSDGsの普及の段階から実際の行動内容が重視される段階へと進み、そのために取り組みの進捗評価が大きなテーマとなります。そのため、より具体的な取り組みの進捗・評価として「SDGsのローカル化」や「企業活動の本格化」が求められていることが示され、ヒントとなる事例が紹介されました。
グループワークでは、これまでに参加各社が検討を進めてきたサステナビリティ経営2.0の視点に立った経営・事業環境分析と2030年目標について共有を行うともに、検討結果の社内での展開方法について考えました。
その後、特別講演とグループワーク発表を踏まえてアドバイザリーボードからフィードバックを行いました。その中では、SDGsが急速な社会変化の指標であると同時に、各社が目指したい会社像を対外的に説明する指標ともなるため、SDGsを確実に経営計画へ組み込むことで企業活動を持続的で競争力のあるものとしていく必要性が確認されました。
今後も小会では、持続可能な開発の達成とそれに向けた企業活動を支援するため、様々なプログラムを展開して参ります。