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食品安全システム認証
FSSC22000

食の安全

および

*「FSSC22000」は大手食品メーカーや小売との取引条件となるケースが増えている食品安全規格です。

*「認証取得支援サポート」は日本能率協会ISO研修事業部が提供するものです。日本能率協会審査登録センターによる第三者審査登録活動とは峻別された独立した活動です。

Food Safety System Certification 22000の略であり、FSSC22000財団(Foundation FSSC22000)によって開発された食品安全のためのシステム規格です。食品小売業界が中心の非営利団体、国際食品安全イニシアチブ(GFSI:Global Food Safety Initiative)により、食品安全の認証スキームの一つとして承認された規格になります。2020年12月時点で全世界では約24,000件の登録があります。

図説

FSSC22000の特徴として

  1. GFSI承認スキームである
  2. 3パートから成っている
  3. バージョンアップが多い
  4. 非通知審査の存在

の4つが挙げられます。順に見ていきましょう。

1. GFSI承認スキームである

上にも書いてある通り、FSSC22000はGFSIが承認した認証スキームの1つです。そのためGFSIに参加している大手の食品小売業者はもちろん、それ以外でも取得の動きが広がりつつあります。食品安全をフードサプライチェーン全体で実現するという考えから、近年では食品製造業のみならず食品包材製造業や、飼料等製造業まで取得が波及してきました。

2. FSSC22000の3パート

FSSC22000は3つのパートから構成されています。
食品安全マネジメントシステムの国際規格であるISO22000と、前提となる衛生管理についての仕様書であるTS22002シリーズ、そしてFSSC22000独自の追加要求事項から成ります。
成り立ちとしては、食品安全を担保するHACCPシステムを含めた食品安全マネジメントシステム(ISO22000)を基本とし、ISO22000単体ではややあいまいな衛生管理についてISO/TS22002シリーズで具体化、そこにGFSIからの要求を含めたFSSC22000独自の要求事項が追加されたものです。

3. バージョンアップが多い

GFSI承認スキーム全てに言えることですが、バージョンアップの頻度が多いです。これは世の中で大きな食品事故が起きると、その対策について新たに要求事項が追加されるためと言われています。
ISO規格では10年単位で規格の改訂が行われるのに対し、FSSC22000は1年や2年でバージョンアップをしていきます。規格が根本から変わるような変更はあまりありませんが、バージョンアップに際して自社ではどの程度対応の必要があるのか確認し対応しなくてはなりません。審査機関によってもサポートの速さや充実体制が異なりますので審査機関を選ぶ際の1つの基準になるかもしれません。

4. 非通知審査がある

GFSI承認スキームでは「非通知審査」を原則3年に1度以上受けなくてはなりません。もちろんFSSC22000の審査も例外ではありません。
通常審査を実施する際は日程を決め、被審査側の同意をいただいてから伺います(通知審査)が、非通知審査は一定期間内の中で突然審査を行います。ある朝、突然審査員がやってきて審査を始めるのです。
食品安全の取り組みは定常的に行われていないと意味がない、とのGFSIの意向からこのような審査を行うことになっています。非常にハードルが高いと思われがちな非通知審査ですが、規模の大小を問わず国内だけでも約2,400社が取り組まれていることですので、あまり構えすぎずいつも行っている取り組みをきちんと説明できれば大丈夫です。

FSSC22000の対象組織は、食品製造業だけではありません。食品安全をフードサプライチェーン全体で実現するという考えから、近年では食品包材製造業や、飼料製造業、食品添加物製造業まで取得が波及してきました。カテゴリ一覧は以下の図をご覧ください。

認定機関:公益財団法人 日本適合性認定協会(JAB)

FSSC 新カテゴリ 新サブカテゴリ
A 畜産・水産業(動物生産) AI 肉/乳/卵/蜂蜜のための畜産
AII 魚及び海産物の生産
- B 農業(植物生産) BI 農業(穀類及び豆類を除く)
- BII 穀類及び豆類の農業
C 食品製造 CI 腐敗しやすい動物性製品の加工
CII 腐敗しやすい植物性製品の加工
CIII 腐敗しやすい動物性及び植物性製品の加工(混合製品)
CIV 常温保存製品の加工
D 動物の飼料製造 DI 飼料の製造
- DII ペットフードの製造
- E ケータリング E ケータリング
- F 流通 FI 小売 / 卸売り
- FII 食品の仲買 / 取引
G 輸送及び保管サービスの提供 GI 腐敗しやすい食品及び飼料の輸送及び保管サービス
GII 常温保存食品及び飼料の輸送及び保管サービスの提供
- H サービス H サービス
I 食品包装、及び包装資材の製造 I 食品包装、及び包装資材の製造
- J 装置の製造 J 装置の製造

食品のみ
K (生化学)化学製品の製造 K (生化学)化学製品の製造

記号の見方

(注1)◎ すべての活動がJABより認定を受けています。
(注2)△ JABより認定を受けていませんが、JMAQAとして審査は実施します。

HACCPは安全に食品を製造するための方法論です。
この方法論をもとに規格化したものが自治体HACCPや業界HACCP、国際規格のISO22000や民間規格のFSSC22000等の規格です。
食品安全を実現するためのマネジメントシステムと言えば国際規格であるISO22000が有名ですが、ISO22000では手洗いや設備の衛生面等の一般衛生管理の部分が、少しあいまいな表現になっています。
FSSC22000ではISO22000 にISO/TS22002シリーズを組み合わせることで、一般衛生管理の部分をより具体的にしたものと言えます。

※ISO/TS22002シリーズとは:いくら安全に食品を製造できるHACCPが導入されていても、製造する設備が汚かったり、従業員の手洗いが不十分だったりすると、食品安全は実現できません。つまりHACCPシステムを運用するためには、前提が必要です。そうした要員や設備、製造場所の衛生管理についてまとめた仕様書がISO/TS22002シリーズです。

FSSC22000の取得メリットは何より取得組織の信頼性が増すことです。実際に二者監査がなくなったり、項目が少なくなったりというメリットがあります。また、対外的に自社の食品安全への取り組みを説明するにあたって論理的に説明できるようになることもメリットの1つです。
今後は海外への輸出の際ますます求められるようになる規格の1つですので、今後輸出の予定がある企業は早めに取得を目指すのが良いでしょう。

FSSC22000の取得方法は以下の図の通りです。以下のステップを1年~1年半程度かけて構築し、審査を受けて認証を取得します。

①現状分析・ギャップ診断スケジュール確認

まず現状の分析を行い、FSSC22000の要求事項と自社の取り組みのギャップを洗い出します。文書の整備や設備の更新、もしくは運用でカバーするのか等、基本方針とスケジュールを策定します。ただし、要求事項の文言通りに対応しようとすると工場設備の刷新や塀の設置など莫大な費用がかかってしまいます。要求事項に対して代替案を含めてどのように対応するのか、ここが取り組みで最も重要なポイントとなるため審査資格を持ったコンサルタントや、ISO研修事業部の講師派遣研修の利用がオススメです。

②キックオフ・教育訓練

食品安全の担当者だけではFSSC22000の運用は困難です。いかに現場の方も巻き込んでいくかがポイントとなるため、規格自体の解説や、必要性を訴える教育や経営者からの喝が必要になります。

③~⑤食品安全システムの構築

要求事項に書いてある文書類を作成します。いかに今使っている文書を紐づけ、文書量を少なくするかがポイントです。ここもコンサルタントや講師派遣研修を利用することで事務局の負担を大きく軽減できます。
また、食品安全の取り組み上、ポイントになるHACCPシステムの構築もここで行います。

⑥運用・教育

文書類やルールの整備が終わったら運用を始めます。従業員規模が大きければ運用にあたって再度自社の取り組みについて教育が必要になります。

⑦⑧内部監査、マネジメントレビュー

実際に自分たちでFSSC22000のシステムを運用してみて、内部監査を行います。内部監査を行うためには内部監査員が必要です。予め「外部講習の受講」等の要件を定めた内部監査員の資格を従業員に取得させ、その後に内部監査を実施します。自分たちで決めたルールや文書がしっかり運用されているかどうか、改めてチェックを行いましょう。もしもルールからの逸脱や運用が守られていない(不適合)があれば、原因を追究し是正処置を行います。その結果をマネジメントレビューのインプット情報として利用します。

⑨審査対応

内部監査、マネジメントレビューまで終了すると、FSSC22000のPDCAサイクルが1周したことになります。予め申し込んでおいた審査機関で審査を受けましょう。審査は日程の融通が利きやすいので、早めに申し込みましょう。目安は受審の半年前程度です。

承認取得推進の基本ステップ

適合性の確認:ルール通り運用されているか?

ルール: ISO要求事項、組織で決めたルール、お客さまとの約束、法的要求事項

有効性の確認:計画どおりの結果が出ているか?

出したい結果は下記の2つ

①食品安全:人が消費する時点の食品安全が確保されていること

②目標達成:組織の目的や計画(食品安全目標、教育・訓練など)達成に向けて活動が確実に実施されていること

以下はPRP監査における、内部監査員が見るべきポイントです。

  • 作業者の動き
  • 作業者の服装
  • 出入口の管理(衛生区域間の移動)
  • 器具・原料の管理(配置、識別)
  • 清掃状態(床、壁、天井、設備上下)
  • 清掃道具の管理

主な変更点

■新しいISO 22000:2018規格の発行

  • 食品安全マネジメントシステムへの要求事項であるISO22000が、2005年版から2018年版に改版された。                           2018年版発行の3年後には、2005年版が失効するために、2018年版を食品安全マネジメントシステムへの要求事項として位置付ける。

■利害関係者(ステークホルダー)委員会の決定事項リストの組み入れ

  • GFSIの要求事項への適合性を高めるために、2018年11月26日にBoS[Board of Stakeholders;利害関係者(ステークホルダー)委員会の決定事項のリストが公開され、認証機関に対して審査で評価する内容が指示された。

■GFSI要求事項への準拠

  • 審査員の力量管理など

■継続的改善プロセス

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「FSSC22000 認証取得研修プログラム資料」
食品安全マネジメントシステム構築を支援

現在GFSI認証スキームの一つである“FSSC22000”が注目されています。 顧客からの要求を受け、認証取得に向け構築に取組む企業も多いなか、基幹となるISO22000やPRP要求事項のISO/TS22002-1規格要求項目に対して具体的にどの程度のレベルまで対応すべきか、悩んでいる推進者も少なくありません。 日本能率協会では、FSSC22000 認証取得研修プラグラムをご提供しています。

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