JFS-C規格(食品安全マネジメントシステム)
JFS-C規格は、フードチェーン全体での食品安全確保のための取り組みを標準化し、
自らの食品安全レベルを向上させることを目的として、一般財団法人 食品安全マネジメント協会(JFSM)
が開発した日本発の食品安全マネジメントシステムの認証スキームです。
HACCPからFSSCへのステップアップ
JFS-C規格の取得⽅法・取得の流れについて

JFS-C規格の更新審査について
認証取得後は、マネジメントシステムの有効性を確認するためのサーベイランス審査が毎年行われ、取得から3年目には更新審査が必要となります。(以後3年単位で繰り返し)。サーベイランス審査や更新審査は必ず審査員が現場を見たうえで審査を行います。
JFS-C規格において特徴的なのはサーベイランス審査のうち、どちらかは「非通知審査」といわれる、いわば抜き打ちの審査になっていることです。ただし工場の操業度が極端に下がる日や休業日などは「除外日」として事前にご連絡いただくことで非通知審査のスケジュールから外すことができます。しかし、除外日の設定には正当な理由が必要とされており、繁忙期であることを理由にはできません。また、非通知審査を拒否した場合は認証は直ちに一時停止され、6か月以内に再び非通知審査が行われなければ認証取り消しとなります。JFS-C規格が求める国際的に信頼できる食品事業者としては、非通知審査の受審に対応できる体制づくりも必要になるということです。
JFS-C規格認証範囲
認定機関:公益財団法人 日本適合性認定協会(JAB)
スキーム文書のバージョン:2.4
コード | カテゴリ | 含まれる活動の例 | |
---|---|---|---|
- | AI | 肉・乳・タマゴ・蜜用動物の生産 | 肉,卵,乳又は蜂蜜の生産に利用される動物(魚及び海産物を除く)の飼育 育成,保護,わなによる捕獲,狩猟(狩猟時のと畜) これに関連する農場でのパッキング及び保管 |
- | AII | 魚貝類の生産 | 魚肉の生産に利用される魚及び海産物の飼育養殖,保護,わなによる捕獲,漁獲(水揚げ時の殺処理) これに関連する養殖場でのパッキング及び保管 |
- | BI | 植物の生産(穀類、豆類を除く) | 植物[穀類及び豆類を除く、食用の園芸作物(果実,野菜,香辛料,きのこ類など)及び水生植物]の栽培又は収穫 これに関連する農場でのパッキング及び保管 |
- | BII | 穀類、豆類の生産 | 食用の穀類及び豆類の栽培又は収穫 これに関連する農場でのパッキング及び保管 |
- | C | 動物の処理 | |
- | D | 植物性食品、ナッツ類、穀類の前処理 | |
◎ | EI | 腐敗しやすい動物性製品の加工 | 魚及び海産物,肉,卵,酪農製品並びに魚加工品を含む,動物性製品の製造 |
◎ | EII | 腐敗しやすい植物性製品の加工 | 果実,生ジュース,野菜,穀類,ナッツ及び豆類を含む,植物性製品の製造 |
◎ | EIII | 腐敗しやすい動物性及び植物性製品の加工(混合製品) | ピザ,ラザニア,サンドイッチ,団子,惣菜を含む,動物性製品及び植物性製品の混合による製造 |
◎ | EIV | 常温保存製品の加工 | あらゆる食材による,常温で保管及び販売される食品(缶詰食品,ビスケット,スナック菓子,油,飲料水,飲料,パスタ,穀粉,砂糖,食塩等)の製造 |
- | F | 飼料の製造 | 畜産動物及び養殖魚向けの,単一の食材又は複数の食材の混合による飼料の製造 |
- | G | ケータリング | 調理場又は外部調理場における,消費を目的とした食品の調理,保管,又は該当する場合は配送 |
- | H | リテール・卸売 | 顧客への最終食品の提供(小売店,店舗,卸売業者) |
- | I | 食品安全サービスの提供 | 給水,有害生物(そ(鼠)族,昆虫等)の防除,清掃・洗浄サービス,廃棄物処理を含む,食品の安全な製造に関連するサービスの提供 |
- | J | 保管及び輸送サービスの提供 | 保管施設及び配送車両を使用した,食品及び飼料の保管及び輸送作業 これに関連する包装作業 |
- | K | 食品及び飼料の加工装置の製造 | 食品加工装置及び自動販売機の製造開発 |
△ | L | 化学物質・生化学物質の製造(添加物、ビタミン、ミネラル、バイオカルチャー、調味料、酵素、加工助剤) | 食品及び飼料に加える添加物,ビタミン,ミネラル,培養物,香料,酵素及び加工助剤の製造 農薬,化学薬品,肥料,清掃・洗浄剤(の製造) |
- | M | 食品及び飼料の容器包装の製造 | 食品包装資材の製造 |
- | N | 食品ブローカー/代理店 |
(注1) ◎:すべての活動がJABにより認定を受けております。
(注2) △:JABによる認定は受けておりませんが、JMAQAとしては審査を実施いたします。

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現在GFSI認証スキームの一つである“FSSC22000”が注目されています。 顧客からの要求を受け、認証取得に向け構築に取組む企業も多いなか、基幹となるISO22000やPRP要求事項のISO/TS22002-1規格要求項目に対して具体的にどの程度のレベルまで対応すべきか、悩んでいる推進者も少なくありません。 日本能率協会では、FSSC22000 認証取得研修プラグラムをご提供しています。
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食品安全認証・規格の認証取得事例について
日本能率協会では、インタビュー内にもあるように、様々なニーズやお悩みに対して幅広くご提案をすることが可能です。
食品安全認証・規格に関する取得事例インタビューを掲載しております。新規取得、切り替えをご検討中の企業担当様は是非ごらんください。